ニキビ跡の赤みがクレーターになってしまった時の治し方

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ニキビ跡の赤みがひどいとクレーター(デコボコ)が残る

クレーター

ニキビ跡の赤みが残っている方の中には、そのうち消えるだろうとメイクで隠すくらいのことしかやっていないという方はいませんか?


潰したりしてニキビの炎症がひどい場合や、間違ったケアを続けていたおかげで症状が悪化すると、一番ひどい状態のクレーター(デコボコ)が残ってしまうことがあるので注意が必要です。


ニキビ跡はひどくなるとシミのように黒く色素沈着してしまうことがあるというのは別の記事でもお話ししました。


 >参考記事:ニキビ跡の色素沈着 | 赤みを放置して黒いシミができた時の治し方


色素沈着も治りにくく目立つので避けたいものですが、ニキビ跡の中でも最も怖いのがクレーターが残ってしまうことなんです。


そこで、クレーターが残ってしまった時の適切な対処方法を知るためにも、どのような症状なのか化粧水などを使うことで改善することはできるのか最も効果の期待できる治し方などを紹介したいと思います。



クレーター状のニキビ跡ができる原因

原因

ニキビ跡の赤みを悪化させてクレーターになってしまわないように、またできてしまった時にどんな対処をするべきかを理解するためにも、症状がどのようなものであるのかを知っておきましょう。


クレーターというのは、簡単に言えば毛穴の形に沿ってできた傷跡です。


手術などのように皮膚の深い部分まで達する傷を負った経験がある方ならイメージできると思いますが、傷はある程度の深さになると治ってから数年経っても白っぽい(場合によっては赤い)跡が残り続けますよね。


ニキビ跡がクレーターになるのも基本的には同じ仕組みです。


もう少し順を追って説明すると


  • ニキビによって毛穴の内部が傷つく
  • 傷が深いと皮膚は再生できずに修復(別のもので埋め立て)する
  • 毛穴の形状が崩れて穴や凹み、または膨らんでクレーターになる

といった流れで、周囲の皮膚とは異なる見た目になるのです。


これだけだとちょっとわかりにくいので、それぞれの段階についてもう少し詳しく説明しましょう。


ニキビによって毛穴の内部が傷つく

毛穴の傷

ニキビ跡の初期段階では炎症が治まっていないため、赤みがかった色が残ってしまいますね。


ニキビ跡の赤みが残る原因でも説明した通り、赤くなってしまうのは毛穴の中で繁殖したアクネ菌を倒そうとして免疫細胞が攻撃をした結果、毛穴の内部にある正常な肌細胞まで傷つけて炎症を起こしている状態でなんです。


そのため、毛穴の周囲が赤くなったり、腫れたりして跡として残ってしまうのです。


傷が深いと皮膚は再生できずに修復(別のもので埋め立て)する

ひどいニキビ

さらに、大きなニキビができてしまったり潰してしまったりすると、炎症がひどくなって毛穴の内側からさらに深いところまで傷がついてしまいます。


私たちの皮膚は表面の傷は元通りに“再生”することができるのですが、深いところに達した傷は元通りに再生するこができません


そこでどうするかというと、元通りにできない代わりにちょっと異なる性質の皮膚を作って傷を埋めるという“修復(再生とは違う)”を実施するようにできているのです。


皮膚の構造を簡単に説明すると、表皮・真皮・皮下組織という3つからできているのですが、表面にある表皮はターンオーバーによって数ヵ月毎に古いものが剥がれて新しく生まれ変わるという新陳代謝を行っているため、傷ついても綺麗に再生することができます。


でも、真皮にはターンオーバが無いため、傷ついて欠損しても元に戻すことができません


そこでどうするかというと、通常の真皮の持つ血管や汗腺などの無い簡易的な皮膚〔瘢痕組織(はんこんそしき)〕を作って傷を“修復”(埋める)するのです。


瘢痕

傷が真皮に達していても真皮の半分より上側(毛穴が残っている程度)までの深さであれば、毛穴に残っている表皮が再生するためそれほど目立つような傷跡にはなりません。


でも、傷が真皮の深い部分や皮下組織にまで届いてしまうと、表皮が欠損したり瘢痕組織が大きくなりやすく、周囲の正常な皮膚とは明らかに異なる目立った跡として残ってしまうのです。


毛穴の形状が崩れて穴や凹み、または膨らんでクレーターになる

凸凹

切り傷などの場合は皮膚が切れた形状に沿って跡が残りますが、ニキビ跡の場合は毛穴の形状に沿って瘢痕組織がつくられます


そうすると、毛穴の中に通常の皮膚とちょっと硬い瘢痕組織が入り混じっているため、今まで通りの形状を維持することができずに、凹んだり盛り上がったり、または穴のような形状に変化してしまうのです。


このように、ニキビ跡がクレーターになるのは毛穴の中にできた瘢痕組織が原因で、穴や窪みが残ったり肌が凸凹になったりしたものなのです。


クレーターになったニキビ跡は化粧水で改善できる?

化粧水

ニキビ跡が赤みや色素沈着だけでなくクレーターまでできてしまっているのに、「何かクレーターに効く化粧水は無いかな?」と探している方もいるでしょう。


でも先ほど説明したようにクレーターは再生できない部分に達した傷を埋めるために通常の皮膚とは異なる性質の皮膚(瘢痕組織)で修復した状態です。


だから、いくら化粧水を塗ってもすでにできてしまった瘢痕組織という皮膚を除去することなんてできないのです。


ダメ

よって、ニキビ跡がすでにクレーターになってしまっている場合には、化粧水に限らず化粧品を使ったスキンケアで改善を期待するのは難しいでしょう。


ただ、クレーターの原因である瘢痕組織は患部が乾燥していたりコラーゲンの生成がうまくできていないとより発達しやすいものと言われています。


そのため、まだニキビ跡が炎症を起こして赤身を帯びているものがある場合やクレーターがそれほどひどくない場合には、今よりも皮膚の凸凹を悪化させないためにも保湿をすること、またコラーゲンの生成を促進する効果が期待できるビタミンC誘導体を配合したコスメを使うといいでしょう。


 >参考記事:ニキビ跡の赤みに効くビタミンC誘導体化粧水&美容液


あくまでも化粧水などのコスメは症状を予防または悪化させないためにお肌を整えるものであって、クレーターをなくすことはできないのです。


クレーターになったニキビ跡に効く薬はある?

薬

化粧品でクレーターを改善できないなら、効果のある薬などはないのかと考える方もいるでしょう。


でも、基本的にクレーターのような陥没したニキビ跡に効果が期待できる薬というのは無いようです。


ただ、口コミなどを調べてみると傷跡などをケアするケロコートという薬が瘢痕組織の改善に良いという意見もあるようです。


そのため、瘢痕組織の症状を改善する効果が期待できるケロコートという薬を使ってみようと思っている方もいるでしょう。


実際にケロコートは美容皮膚科などでニキビ跡の治療にも使われていて、瘢痕組織に対して以下のような効果が期待できると言われています。


ケロコートについて

ケロコート

副作用を起こしにくい生体適合性材料でできたシリコーンが目に見えない膜で傷跡をつつみ、肌呼吸を妨げずに治療を促進。増殖因子を調節しコラーゲン産生を正常化させるので、2〜3か月でコラーゲン合成が正常化し始め、以下の変化が現れます。


●掻痒や疼痛と言った身体症状の消失
●発赤(血管分布増加による)の軽減
●扁平化 ・軟化


出典:あおい皮フ科クリニック


以上のように瘢痕組織を改善する効果は期待できるのですが、併せて以下のような注意点も書かれています。


萎縮性瘢痕や小陥没瘢痕、扁平白色瘢痕など効果がない症例もありますので、医師にご相談ください。 出典:あおい皮フ科クリニック


瘢痕組織でも膨らんで厚みを増したものなら改善は期待できるものの、ニキビ跡のクレーターのように瘢痕組織が縮んだり凹んだ状態のもの、またはすでに白く平らになったものには効果が期待できないこともあると言っているわけです。


そのため、ニキビ跡が凹んで穴のようになっている場合にはケロコートはあまり期待できないでしょう。


でも、ニキビ跡が膨らんでしまった場合であれば改善できる可能性もあるので、くぼんでいるだけでなく膨らんだ跡が残っている場合には決して安くはないですがより高額な費用のかかるレーザー治療などの前に使用を検討してみるのもいいかもしれません。


正規品はアマゾンで購入可能です ⇒ ケロコート(国内正規流通品)


ニキビ跡のクレーターを改善するなら皮膚科

皮膚科

ここまでお話ししてきたように、ニキビ跡が凹みのあるクレーターになってしまった場合には化粧品だろうが薬だろうが自宅でのケアでの改善は期待できません。


では、どうしたらいいのかというとやっぱり美容皮膚科でのレーザー治療しかありません


そこで、ニキビ跡のクレーターを改善するために行われるレーザー治療について情報を整理しておきましょう。


クレーターに実施するレーザー治療の概要

名称 フラクショナルレーザー(主に炭酸ガスレーザーを使用)
効果 約0.1mmのレーザーを多数当てて瘢痕組織を破壊した後、新たな皮膚に修復されることで症状の改善が期待できる
価格 施術1回あたり2〜5万円(治療が広いほど高額)
治療期間 おおよそ1〜2ヵ月に1回、計4回以上なので半年前後かかる
ダウンタイム 1週間くらい赤みやざらつきが残ることがある。
痛み 麻酔をしても輪ゴムで弾いたような痛み(照射の強さや体質による)

レーザーでクレーターを改善する仕組み

仕組み

ニキビ跡がクレーターになってしまうのは、瘢痕組織が原因ですが、瘢痕組織といっても大きさや質などが様々で、比較的程度の良いものもあればそうでないものもあります


そこで、水分に反応して熱を発するCO2レーザーなどを使って皮膚に熱を加えて、瘢痕組織を破壊するのです。


すると、一旦破壊された瘢痕組織がまた修復をしようとして新たな瘢痕組織を作るのですが、レーザー治療後のアフターケアなどによって以前よりも質の良い(肌に近い)瘢痕を作ることで、ニキビ跡の陥没した部分が改善して目立たなくすることが期待できるのです。


過度な効果を期待しないこと

期待しすぎない

クレーターになったニキビ跡に行うレーザー治療は通常4回以上行われるので、10〜20万円の費用が掛かりますが、これで完全に綺麗な肌を手に入れられるかというとそうではありません


先ほど説明したように、基本的にはレーザーで真皮を傷つけるので、何度行っても瘢痕組織ができてしまいます。


そのため、「今ある瘢痕組織よりは綺麗になる可能性が高い」という治療で、完全に元通りになるわけではないのです。


さらに、体質によってはレーザー治療を行った後も思ったように綺麗な瘢痕組織が作られず、元のニキビ跡と同じような状態に戻ってしまうことだってあるのです。


美容皮膚科で相談するにしても、過去の症例などをしっかりと見せてもらったうえで、自分の思い描いている結果が得られそうかどうかをしっかりと確認しておくことが大切です。


必ず複数の美容皮膚科で相談

複数の病院

クレーターになったニキビ跡を治療してみたいと思っても、どこの皮膚科を選んだらいいのかわからないという方も多いでしょう。


基本的に治療内容自体はほとんど同じですが、肌質によってどのような強さでレーザーを照射するのか、どのようなアフターケアが必要かなど、細かい部分は皮膚科によって多少の違いがでてきます。


そのため、必ず複数の皮膚科で相談をしてみて下さい。
(ニキビなら通常の皮膚科でもいいのですが、ニキビ跡の場合は“美容”皮膚科なので間違えないようにしてください。)


そこで、施術の内容の違いや価格差などに違いがないか、あったとしたらその理由を尋ねるなどして納得して施術を受けるようにしましょう。


東京や大阪などの大きな都市ではたくさんの病院がありますが、地方に行くと普通の皮膚科はあっても美容皮膚科は少ない場合もあるのでしょう。


そこで、比較対象としてまずは全国展開している大手の美容皮膚科で相談してみて、一般的な治療内容や価格などの相場感を掴むといいでしょう。


ニキビ跡治療に関して全国展開しているところとしては


(※クリックすると公式サイトへ移動します。)


といったところが有名ですね。


まずはこういったところに相談してみて基本的な施術の流れや価格などを把握して、セカンドオピニオンとして自宅や職場の近くで評判の良い小規模なクリニックなどにも相談して比較してみるといいと思います。


クレーターは予防が最も大切

予防

何度も言っていますが、ニキビ跡が悪化してクレーターに発展してしまうと一生治らない傷跡として残ってしまいます。


だからこそ、ニキビ跡の初期症状である赤みの段階で炎症がひどくならないように適切なスキンケアを実施したり、必要以上に刺激を与えないようにしたりすることが大切です。


クレーターになってしまったら一生治らないことを自覚して、できるだけ早い段階から必要なケアを取り入れていくことが何よりも重要なのです。


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